
和菓子というのはなんとも美しい。世界を見渡してもこれほど高度に洗練されたお菓子というのは、和菓子以外には見られない。
特に、石川(金沢)は、京都、松江と並ぶ日本三大菓子処。
加賀藩前田家の文化振興策によって、茶の湯と伴に発展した加賀の和菓子は、京の公家文化とは異なる武家文化の影響を反映し、和菓子の形状は京都より大きく甘さも強いと言われている。
実際のところ、学生時代に毎週のように京都を散策したものだが、京都の和菓子と言っても、誰もが知っている「おたべ」くらいしかまともに食べたことがないので、僕自身は比べようもないのだが。
さて、写真の和菓子(落雁)は、加賀、金沢の和菓子屋さんのものではなく、お隣、富山県高岡市の大野屋さんと、金沢美術工芸大学のコラボレーションで作られた「conte」という商品。
まあ、高岡も今は富山県だが、藩政時代は富山藩ではなく加賀藩領であったから、加賀の和菓子屋と言っても間違いではないだろう。
大野屋と言えば、高岡の隣、氷見で生まれ育った僕には、銘菓「とこなつ」で慣れ親しんだ老舗和菓子屋。気の張ったお使い物によく「とこなつ」が選ばれていたことを覚えている。味の記憶はないんだけど。
それはさておき、この美大とコラボの落雁。綺麗じゃないですか。
「conte」というネーミングのとおり、美大生が使うコンテのような色彩が美しい。
口に含むと和三盆の優しい甘さが広がって美味しいのだ。











